リビング横の和室の畳が傷んでしまったのと
猫がオシッコしてシミになってしまったので
畳を変えたいと思っていました。
そこで思いついたのは「DIY」
工具などはほとんど持っていないのですが
簡単なDIYは、時々することがあります。
和室の畳を撤去し、床にOSB板という板に変更。
簡単な手順と、プロセスを記録します。
建築士で片づけのプロ
暮らsing あさおか まみ です
片づけサポート・間取り相談・片づけ講座やっています
(対面・オンライン)
DIYは情報の整理から始める
DIYをした結果、私は満足していますが
それは仕上がりが良いからではなく
自分の解決したかった問題が解消されたから。
・畳を撤去したい
・コストをかけたくない
・簡単にやりたい
・現場でのカットを極力避けたい
・楽に撤去できるようにしたい
和室は、私の仕事スペースになっています。
(写真は、DIY後の床です)
使うのは、私だけ。
他、息子の友人が来た場合は(コロナでここ2年ほどはありませんが)
この部屋に布団を敷いて寝てもらうのに使うくらい。
メインではない部屋に、大きなコストをかけたくない。
これは、優先度が高いことでした。
机と椅子というのも、畳と相性が悪い使い方。
その場合「カーペットを敷く」という方法もあります。
以前は、全面カーペット敷でした。
今回は、この選択肢は無し。
畳が、猫のオシッコで数カ所シミができてしまい
湿気が多い日には、なんとなく臭いがするのです。
ということで、畳の処分も優先度が高い。
まず、その2つで方法はDIYというのが
私の中で決まりました。
5〜6畳の和室をフローリングにすると
恐らく15〜20万円くらい、最低でも10万円はするだろうと。
もちろん、美しく仕上げてもらえますが
私は、仕上がりの高い精度は求めてません。
かつ、自分でやって仕上がりが悪いのは
「まぁ、自分でやったから仕方ない」
と納得できると思うのですが
お金を払ってやってもらったことは
小さな不具合でも不満が出やすい。
私にとって「納得感」は重要。
また、リフォームは、猫にとってかなりストレス。
白血病ウィルスキャリア猫なので、元気な時間を増やすためにも
できるだけストレスをかけたくない。
知らない人が、たくさんの道具を持ち込んで
大きな音を立てて工事をするというのは
猫にとって、かなりのストレスなので避けたい。
そんなこんなで、今回のDIYでは、
かなり自分の思いや考えを整理しました。
DIYは自分の能力を見極める
畳からフローリングのDIY工事は、ツーチューブで検索すると、無限に出てきます。
簡単な方法でやりたいと思っても、スタンダードに根太を転がし、捨て張りの合板を打ちつけて、フローリングを張って行くという方法が圧倒的に多い。
私も住宅の設計、現場を見ていたのです、これが教科書として正解なのは理解しています。
っが、工程が多く、とても最後までやり切る自信がない。
下地を張るまでも大変だし、フローリングを張り進めるのも、かなりの手間と重労働。
DIYで使えそうなフローリングをホームセンターやネットで見てみましたが、比べると良い素材を使いたくなる。
「せっかくなら無垢材とか使いたい」なんて、思い始める。
選択肢が多くなるのも負担と感じ、早々に、正しいやり方はあきらめました。
我が家には、工具がない。
そして、私に力もないし、忍耐力もない。笑
ということで、DIYの方法としては
・工具をできるだけ使わない
・部屋で材料をカットしない(少ない)
・できるだけ少ない材料で
・失敗しにくい方法
この条件で、やれる方法を模索しました。
具体的なDIYの方法
では、実際のDIYの手順などをご紹介します。
材料は2つのみ
購入した材料は
・スタイロフォーム 20mm 6枚
・OSB合板 11mm 6枚
マンションなので、畳の厚さは35mmほど。
一般的には55mmくらいなので、薄かったのも楽にできる要素の一つとなりました。
スタイロ畳なので、私でも軽々と持ち上げられるくらい。
畳の下には、防湿シーツが敷かれていましたが、
もう築15年近く経っているので、必要ないと判断して処分。
出てきた下地は、美しいコンクリートスラブ。
工事も、問題なかったようで「OK」という大きな文字が出てきました。笑
猫は、このコンクリートの床をかなり気に入ったようで、しばらくゴロゴロ。
ビス止めなどなしで置くだけ施工
この上に、まずはスタイロフォームを敷き詰めます。
スタイロフォームは、普通のカッターで簡単にカットできるので、隅から敷き詰めて、最後は大きさに合わせてカット。
スタイロフォームを敷き詰めたら、その上に、OSB板の乗せていくという段取りです。
OSB合板は、「Oriented Strand Bord」の略。
薄い短冊状の木片をランダムな方向に敷いて、それを加圧して接着剤で固めて作ったもの。
木端を建築材料として使えるように加工しているので、環境という視点でも配慮している感。
強度も十分にあるそうです。
ホームセンターでは、他の合板と比べても価格が安い。
床材として使うには、正直向いていない材料ですが、試してみたいという気持ちもあり、OSB合板に決まり。
厚さ11mmで1枚(910×1820)税込1,309円。
現在、ウッドショックで木材が高騰しているので、これが相場かは不明です。
部屋の大きさを測り、カットサービスでOSB合板をカットしてもらって自宅に搬入しました。
隅から、順番に敷き詰めて完成。
・・・と簡単に書きましたが、敷き詰めるまでには苦労が。
住宅は精密機械ではない
部屋が真四角かというと、数ミリの差は許容範囲。
板のカットの精度も、誤差があります。
その誤差で、最後の一枚が入らず。
きっちり納めたいという、私の欲が仇に。
畳を処分しに搬出するついでに、再度、ホームセンターで板のカットをお願いするも、なぜか入らず。
結局、本棚作りのために借りていたジグゾーを取り出して、2mmほどカット。
試行錯誤の跡がこちら。
この隙間は、家具の向こう側で見えないので許容範囲。
今は、電気コードを隠す溝となっています。
大工さんは、さまざまはパーツを組み合わせ、精度高く工事をしていますが、人が現場でやることなので、機械のようにはいきません。
住宅は、これくらいの許容差があると思っていると、気が楽かもしれません。
DIYで素人が隙間なくやろうなんて、到底無理!!
でも、生活するには、大きな支障もないですし、許容幅が大きめな私には問題なし。
この辺りも考慮して、家の精度の許容差と、自分の気持ちの許容差を認識しておくのも、DIYをチャレンジするかどうかの目安にすると良いと思います。
やってみてどうだったか良い点・悪い点
こちらがビフォアーの畳だった時の部屋。
実際には、棚の物と机もあります。
1ヶ月ほどが経ってみて思うことは、私は満足していますが、万人にオススメはできないなということです。
デメリットを挙げてみると
・板と板の接合部を歩くと床が鳴る
・OSB合板にサンダーをかけていないのでザラッとしている
(ストッキングは電線しそう)
・浮き&板の反りがある
どれも、クレームになることばかり。
気になる方は、プロに施工をお願いしてください。
最初に書いた通り、私は優先度を決めて、ある程度の不具合は予測した上でなので、畳のまま使っていたよりは、満足度は高いし気分は良いです。
板は大きくなるほど、反りが出やすいし、大きくなるので、仕方ないですね。
もう半分にカットしてもらうか迷いましたが、まぁいいかと。
インスタで1分のリールにまとめた動画です。
実際は、畳を処分しに行く時間も含めて、半日かかっています。
41万再生(2021.10.17現在)超えていてビックリ。
たくさんの人が見てくれているからこそ、もっと早くこの情報を上げられたら良かったですが…
DIY初心者は満たしたい優先度を見極める
完璧を目指したい、失敗したくないという思考の人は、あえてDIYにチャレンジする必要はないと思います。(良い悪いではなく、向き不向きです)
技術力にもよるので、あくまでも初心者に向けてです。
私は性格的に「不具合が出たら違う方法を考える」という考えがあるので、チャレンジしやすいタイプでもあります。
かつ、自分でやってみたいという気持ちが大きかった。
今回、OKと書いたベースの床が綺麗なのが分かったので、もし、この床に不具合が出たら、コンクリートにペンキを塗ったり、ラグを敷いても良いかもと思っています。
最初に優先度を確認し、その上で、どうやるかの方法を検討できたので、納得して進められました。
きちんと工事してもらった方が、美しく素敵なのは分かってるんですけどね。
やってみたいと思われた方の、参考になると嬉しいです。
片づけ講座、ライフオーガナイザー入門講座では、思考の整理も学んでいただきます。
年末前に片づけをしたいという方はぜひ。オンラインでも開催しています。
コメント